先日、学生時代に実習等でお世話になった先生(当時助手、現在准教授)が、他の大学の教授に就任されると言うことなので、お祝いをかねて一部有志で集まって飲もうという連絡があったので、顔見せがてら久しぶりに母校に行って来ました。
実は母校へは、年末にも所属していた研究室の忘年会に誘われて行って来たのですが、その際はギリギリの時間に到着したこともあり、大学内はほとんど見る時間がありませんでした。
気が付いたことといえば、廊下のすべての蛍光灯に人感センサーが付けられていて、暗い廊下を歩いていくと蛍光灯が一つずつ点くようになっていたことですかね。
今回は、土曜日と言うこともあり、お昼過ぎには自宅を出て、大学まで約15kmの道のりを歩いていきました。天気も良かったので途中東京タワーの横を通ったり、皇居の周りを走るランナーの多さに圧倒されたりと楽しかったですよ。
大学には3時過ぎには到着したのですが、キャンパスに全然学生の姿がありません・・・。目に付くのはあちこちで記念写真を撮っているアジア系の観光客ばかりです。昔は土日でもちらほら学生が徘徊していたり、サークル等で集まっている連中が散見されたような気がするのですが・・・。
大学構内にスタバやタリーズ、サブウェイと言ったお店があってビックリしていたのですが(昔は大学生協と学食ぐらいでしたからね)、ちょうどタイムリーに先日ある番組で母校の特集をしていて、それらのお店ことが紹介されおり、国立大学が独立行政法人となったのに伴いてい、いろいろとお店を入れるようになったと知りました。他にローソンも入っていて、店舗での省エネ実験をしているのだそうです。
また、赤門入ってすぐのところにお洒落なお店があったのですが、どうやら大学のブランドショップだったと言うことをその番組で知りました。大学での研究成果などを商品化して、お酒や香水やアミノ酸などを売っているそうです。
飲み会では、いろいろな話に花が咲きましたが、最近の学生さんたちのことの話がとても興味深かったです。よく巷では理系離れと言うことが騒がれているようですが、理系のコースの母校でもそれは例外ではないようです。卒業後は公務員になったり文系就職する学生さんが多いということでした。
自分の同期はその半分近くが大学院に進学したものでしたが、いまや進学し研究の道を志すような学生さんはほとんどいないそうです。時代は変わってモラトリアムな時間を過ごすことを認めてくれなくなってしまったのでしょうか・・・?
確かにすでに卒業までの6年のコースは修士課程付きのようなものですから、さらに大学院に進学して4年を過ごしてしまうと、なかなか普通の社会には適用できないですよね・・・。自分も進学時に当時の助教授(現教授)に生涯賃金が大分下がるという現実的な話を聞いてちょっと考えちゃいましたからね・・・。そういう意味では最近の学生さんはしっかりしていると言うか現実的なのかもしれませんね。
今思えば、浪人してまで大学進学したり、さらに大学院に行って専門を極めたりしたことは、今の自分の状況にはあまり役立っていないような気もします。でもそういう過程があったからこそ、現在の自分があるわけなので、人生いろいろと言うことで納得はしているのですが、大分回り道をしてきたなぁと、懐かしい面々と久しぶりに会って少し昔を振り返ってしまいました。
- 2009/03/21(土) 07:20:23|
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